プラスチック金型の費用相場

軽量で多彩な形状の製品を成形できるプラスチック金型は日用品や家庭用品をはじめとして、さまざまな業界で使用されており、コスト面でも効率が良いというメリットがあります。ここでは、プラスチック金型を使用した場合の費用目安について紹介しています。また、他の射出成形金型を用いた場合の費用目安もまとめていますので、参考にしてください。

プラスチック金型の費用

ここでは、プラスチック金型の費用を紹介します。100mm(縦)×100mm(横)×2mm(厚さ)の板状の製品を製作する場合の費用目安について、「試作金型(簡易金型)」のケースと「量産金型」のケースに分けて比較しますので、参考にしてください。

  • 試作金型(簡易金型)
    試作金型(簡易金型)では、生産数が1〜1,000個、費用は30万円〜が目安となります。ただし金型の製作には時間がかかるため、試作金型(簡易金型)の場合には納期が2週間以上かかることがあります。
  • 量産金型
    量産金型の場合には、生産数が1〜30万個で費用は50万円〜が目安となります。納期は1ヶ月〜となるため、試作金型(簡易金型)と同様に金型製作にはあらかじめ余裕を持つ必要があります。

試作金型(簡易金型)の場合、生産数が1,000個までのケースに適しており、費用は30万円からとなっています。一方、量産金型は費用が50万円〜となり、試作金型(簡易金型)のケースよりは費用が高額になるものの、大規模な生産に対応できる点がメリットといえます。このように、どの程度の生産数を予定しているかによって金型の費用に差が出てきます

また上記でも解説していますが、金型の製作には時間がかかる点に注意が必要となります。試作金型の場合は2週間以上、量産金型の場合には1ヶ月以上必要になるとされているため、この点を踏まえた上で計画を立てることが大切です。

ただし、金型の費用は製品の大きさ、精度、個数、形状、材料、メーカーのノウハウにより大きく変わってきます(数百万円〜となるケースもあります)ので、実際の金額についてはあらかじめご確認ください。

その他の射出成形金型の費用

射出成形金型の種類にはさまざまなものがあります。ここでは、プラスチック金型以外のものとして「金属プレス金型」「ダイカスト金型」「ゴム金型」についてご紹介します。それぞれの金型が持つ特徴も簡単にご紹介していますので、合わせてご覧ください。

  • 金属プレス金型
    数百万円から数千万円が目安となります。金属プレス金型は優れた強度・耐久性を持つ部品の成形に向いており、自動車業界や家電業界で多く活用されている金型です。板金加工によって精密な形状とすることができ、高速での生産を行えます。
  • ダイカスト金型
    こちらも数百万円から数千万円が目安です。ダイカスト金型の場合、複雑で精度の高い形状の金属部品を成形でき、自動車部品や家電の内部部品を製造する際に多く用いられる傾向があります。
  • ゴム金型
    ゴム金型の費用は数十万円から数百万円が目安です。ゴムが持つ柔らかい素材の特性を活かすことによって、耐久性の高い金型により長寿命の製品製造が行えます。例えば、防振ゴム製品やタイヤなどを製造する際に用いられています。

費用を抑えるポイント

選択する材料について検討する

費用を抑えるポイントのひとつとして、コストパフォーマンスに優れた材料を選択するという点が挙げられます。例として、耐久性が必要となる場合には高価な鋼材を用いるケースもあるものの、コストを抑えながらも品質を確保できる材料もあるため、金型製造を依頼する際に、メーカーに対して「コストを抑えることが可能な材料があるか」を確認してみることがおすすめです。ただし、コストが抑えられたとしても求める品質をクリアできないと意味がないため、金型メーカーとよく相談した上で材料選択を行うことが必要です。

無駄な設計の削減や金型精度を検討する

金型を設計する段階において、無駄な設計を削減する点も、材料や加工費などのコストを抑えることにつながっていきます。例えば、公差の要求が0.01mmと0.1mmnのそれぞれのケースでは、金型仕上げの精度が大きく変わってくるため、製造工数にも差が出てきます。このような点から製品形状の簡略化に関する検討や、不要な精度について見直しを行うといった対応などが考えられます。

生産する数量を調整する

製品の生産数量を調整するといった点も、コストの削減に関わってくる部分です。生産数量を増やすことによって金型にかかる費用を製品単価に分散できコスト効率が向上するため、大量生産によってコストメリットが得られるといえます。以上の点から、生産数量を十分検討することによって、金型費用の分散に繋げることが可能となります。

まとめ

こちらの記事では、プラスチック金型を用いる際の費用について解説してきました。金型の費用は、使用する材料や数量、精度、納期といった各種条件によって変わってきます。しかし、逆に言うとこのような条件を検討してみることによって費用を抑えられる可能性もあるといえます。費用を抑えたいと考える場合には、ぜひ金型メーカーと相談して、削減できるポイントがないかを探してみることがおすすめです。

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