睦月電機では、金型製作・樹脂・プラスチック成形などを行っています。ここでは睦月電機の金型製作・プラスチック成形の特徴や対応事例、会社情報などを紹介します。
睦月電機の金型製作は、収縮率を配慮しながら製品図面に従って金型を起こすだけでなく、素材選び・構造・研磨・補正などのすべてにおいてこだわり、完成度の高い製品に仕上がるように金型を作り上げています。
加工が困難だとされており、一般的には使用されていない「HRC57-63」の超高硬度鋼を採用しています。焼き入れ後に加工を行い、歪をできる限り発生させない独自の金型製作を実施。また製品精度を向上させ、ばらつき・不良品の削減にも力を注いでいます。
さらに、耐熱性と強度を兼ね備えた樹脂成形が可能な金型製作も行っています。金型の温度が140~150度であるPPSや200度以上になるPEEKなどの金型でも製造が可能です。
補正とフィードバックを繰り返し、精度を高めながら金型を作り上げていきます。
睦月電機は、小物精密成形を得意分野としています。高知県内においては最初のインジェクション成形工場として、お客様のもとへ品質の高い成形品を提供。
プラスチック成型が苦手とする「薄く」「フラットに」成形することにも挑み、工夫を繰り返しながら薄肉成形品も多く手掛けています。またダイキャスト並みの制度と強度を兼ね備えたプラスチック成形技術で、EV車のモーター部品やメディカル分野などをはじめ、プラスチック成形では参入できなかった分野への参入にも成功しています。
PEEKを材料として製作された、キャパシタ用のガスケットです。
フッ素系を材料として製作された、リチウムイオン電池用の絶縁板です。
睦月電機では、創業から時代の変化とともに、さまざまな事業分野を手掛けてきました。常識にとらわれない発想とアイデアを武器に、自動車業界からの要望に応えるために、EV自動車向けのリチウムイオン電池、モーター部品の開発・製造を行っています。また、独自のレーザ技術と誘導加熱を応用したALTIMアルティム®で、より良い製品づくりに力を注いでいます。
また品質マネジメントの国際規格「ISO9001」の認証取得、さらに環境マネジメントの国際規格である「ISO14001」も認証取得し、品質や環境への取り組みにも積極的です。
金属と樹脂の接合技術「ALTIM(アルティム)」は、接着剤やリベットを使わずに金属と樹脂を直接接合する方法です。この技術は耐久性が非常に高く、防水性や気密性も優れており、高精度が要求される部品や製品に適しています。
部品点数や作業工程を削減できるため、軽量化やコスト削減にも貢献してくれるでしょう。さらに、金属部品の一部を樹脂に置き換えることで、さらなる軽量化が可能です。
また、接着剤を使用しないことで環境負荷を軽減し、持続可能な製造を実現します。
ALTIMは独自のレーザー技術を用いて、金属表面に酸化凹凸被膜を生成し、表面を粗面化します。この粗面のパターンが樹脂との強固な接合を実現し、接着力を高めます。金属の種類や部品の形状に応じて、レーザーの照射方法や角度、パターンを調整することで、接合を可能にしていいるそうです。
電磁誘導加熱技術により、金属を均一に加熱しながら、樹脂の表面もわずかに加熱することで、変形を防ぎます。誘導加熱コイルを使用し、放射温度計で温度を精密に管理することで、接合プロセス全体の品質を確保します。この技術により、金属と樹脂の密着性が向上し、優れた接合性能が得られます。
加熱された金属と樹脂を上から圧力を加えて接合する圧着方式により、樹脂が変形せずに高強度と密閉性を実現します。ALTIMは樹脂の表面だけを加熱圧着するため、樹脂の内部構造を保持しつつ、金属粗面の溝や谷間に隙間なく樹脂が入り込むように設計されているのが特徴です。
レーザーで表面処理した金属と樹脂を強固に接合することで、防水コネクタなど高気密性が求められる製品にも対応します。インサート成形技術を活用することで、気体や液体の漏れを防ぐ高性能な製品実現に取り組めるでしょう。
会社名 | 睦月電機株式会社 |
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本社所在地 | 大阪府大阪市生野区巽北4丁目1番28号 |
営業時間・定休日 | 公式HPに記載なし |
電話番号 | 06-6754-0110 |
URL | https://www.mutsuki.co.jp |
前身である樹脂金型の製作会社「睦月製作所」が創立して以来、家電業界・自動車業界などさまざまな事業分野を開拓。金型設計から製作、成形・加工・組立まで一貫生産で対応しています。機能性や品質の高い製品づくりにこだわり続け、常識にとらわれない発想とアイデアでモノづくりを行っています。
国内外すべての事業所で国際品質保証規格ISO9001:2015の認証を取得。また、自動車産業向け(ISO/TS16949)、医療機器向け(ISO13485)のISO品質マネジメント規格認証を別で取得しており、厳格な品質管理で金型作成・部品成形に対応します。
創設(1970)以来、生活雑貨や家電製品などの金型を手がけてきたノウハウで、熱可塑性樹脂金型、熱硬化性樹脂金型、ダイカスト金型のいずれにも対応可能。金型品質とコストのバランスを考慮しつつ提案してくれます。
化粧品・食品容器金型製造を手がけて50年。「職人×多能工」の考え方で、機能とデザインを両立させた化粧品容器の金型を製作しています。製品のイメージがあれば、図面がなくても発注できます。