海外(アジア)拠点での生産量が65%を占める「ムトー精工株式会社」のこだわりや特徴を解説しています。
ムトー精工では、海外拠点も含めて全工場で金型部門を設けており、国内工場と同等の品質での金型設計・製作が可能です。
流れとしては金型製作前の段階で、製品形状の問題点(ヒケや反り、ウエルド、ガス、ショートショットなど)を提示し、修正を加えることで、不良品の発生を抑えています。
また、流動解析のデータも国内・海外拠点間で共有されており、スムーズな金型作製を実現できています。
日本・中国・ベトナム・タイの4か国にある工場を、24時間体制で稼働させているため、短納期での金型作製が可能なのです。
ムトー精工は金型作製に加えて、プラスチック成形から二次加工・組み立てまでを自社一貫体制で対応しています。
そのため、依頼企業側からの急な仕様変更要請や設計の修正が発生しても、柔軟に対応可能。
社内では約500台の成形機を使って、射出成型だけでなく二色成形やインモールド成形、インサート成形にも対応可能。成形ラインは自動化が進んでおり、成形部品はカメラによる画像チェックによって検査されます。
少人数かつ24時間体制で生産できるため、納期の短縮やコスト削減も期待できます。
多色成形(2色成形)とは?
メリット・デメリット、対象分野をチェック
ムトー精工では、デジタルカメラやビデオカメラ・ゲーム機・プリンターその他、血圧計などの医療関連機器、自動車のパネルやスイッチなど様々な部品を多くの企業に提供しています。
また、金型製作から加工・組立までを自社で行う一貫体制のため、フレキシブルな対応が可能です。
QCDを叶える
おすすめプラスチック金型メーカー・成型会社3選
ムトー精工の国内工場で作製された、ETC本体の製作事例です。
ムトー精工ベトナム工場で作られたカメラのモード切替時に使用するダイヤルパーツの製作事例です。
ムトー精工ハノイ工場で作られたプリンターの給紙部品の製作事例です。
ムトー精工は、1956年に創業者である武藤昭三氏が、自宅の裏庭に成形機を備えつけたことから始まりました。門外漢であった武藤昭三氏は大きな苦労を重ねながら技術を学んだそうです。
1968年にプラスチック成形品の精度を決めるのは金型である、という考えに至り、社内に金型部門が発足し、金型から成形まで対応する現在の体制の礎が築かれたそうです。
その後は事業を拡大し、国内では岐阜県に本社と第1~第5工場そしてテクニカルセンターを設立、その他、東京・大阪と多くの拠点を持っています。
海外にもベトナム・タイ・中国・シンガポール・香港と多くの拠点を構え、グローバルに活動を展開しています。
国際規格である「ISO認証」を9001・14001ともに取得したり、社員の健康に配慮した企業におくられる「2022年健康経営優良法人」としても認定されたりしてます。
会社名 | ムトー精工株式会社 |
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本社所在地 | 岐阜県各務原市鵜沼川崎町1-60-1 |
営業時間・定休日 | 公式サイトに記載なし |
電話番号 | 058-371-1100 |
URL | https://www.muto.co.jp |
ムトー精工は国内では岐阜県に5工場とテクニカルセンターを、東京、大阪にも拠点を持ち、さらに海外にもベトナム、タイ、中国、シンガポール、香港と多くの拠点を構えています。
海外も含めた全工場で金型部門を設け、国内・海外双方で同等の品質の金型設計・製作が行えるのが強みです。
日本を含めた4カ国にある工場は、24時間体制で稼働しており、短期間の納期にも対応できます。
分野としてはデジタルカメラやゲーム機、プリンターなどや、医療関連機器、自動車関連部品など、多くの企業へ納品実績があります。
国内外すべての事業所で国際品質保証規格ISO9001:2015の認証を取得。また、自動車産業向け(ISO/TS16949)、医療機器向け(ISO13485)のISO品質マネジメント規格認証を別で取得しており、厳格な品質管理で金型作成・部品成形に対応します。
創設(1970)以来、生活雑貨や家電製品などの金型を手がけてきたノウハウで、熱可塑性樹脂金型、熱硬化性樹脂金型、ダイカスト金型のいずれにも対応可能。金型品質とコストのバランスを考慮しつつ提案してくれます。
化粧品・食品容器金型製造を手がけて50年。「職人×多能工」の考え方で、機能とデザインを両立させた化粧品容器の金型を製作しています。製品のイメージがあれば、図面がなくても発注できます。